Yakuza 6(龍が如く6)の感想 前編

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色々と思うところがあるので「Yakuza 6」(龍が如く6)の感想を残しておこうと思います。

なぜYakuzaなのかは、自分が遊んだゲームがPC版のYakuza6だったためで、遊んでみた感じだと、おそらくゲーム内容は同じだと思います。

違うところがあったとしても「曲が違うかも?」くらいかなと思いました。

それと、今回は多分先に書いた方が良いと思ったので良くなかったところから書いていきます。

ネタバレもありますが、この作品に関してはおそらく良くなかったところをみて、ちゃんと知ってからやった方が良いんじゃないかと思いました。

良くなかったところ

澤村遥の行動がとにかくスゴイ

龍が如くシリーズのメインヒロインの遥ちゃんですが、今回色々やらかします。

今作の遥ちゃんの行動↓ ※微妙に記憶違いがあったので訂正しました


おじさん(桐生一馬)と家族関係でありたいという理由でライブ中に「私はヤクザに育てられました」という衝撃な発表(5のラスト)。のちに唐突なアイドル引退。

おじさんが関東のヤクザ組「東城会」トップという理由でみせしめに捕まり、「3年の刑期が終わって出てくるまで私待つね」と桐生さんに伝えて沖縄にある子供の家「アサガオ」に帰郷。

インターネットの掲示板で自分に対してのアンチコメントを覗いてメンタルをやられる。

週刊誌の特集で取り上げられ、悪い噂をされてしまいアサガオに居辛くなり、アサガオの一人に「東京で一人暮らししておじさんの出所まで見守るね」と言い残して家出。

東京には行かずに自分の事を知らなそうな場所(広島)に流れ着き、スナックのママに助けてもらって住み込みのバイトに。

仕事中にスナックで絡まれた客から助けてもらってキュンとして地元ヤクザAと子作り。

実は地元ヤクザAは監視されていて、監視のヤクザから

「その子の父親には事情があって、その子を産むとまずいからおろせ」

と言われるも子供には罪はないと拒否。

子供を出産。

妊娠していたこと出産したこと等、地元ヤクザAや周囲に隠して一人で子育て。

「子供のことで話があるからちょっと神室町に来てほしい」と謎の人物に呼び出されて神室町に。


大体こういう感じだったのですが

龍が如くシリーズの1から5までで、どれか1つでもやった事がある人なら色々ツッコミどころがあるんじゃないかなと。

まず、アイドル辞める?

これのせいで龍が如く5とは何だったのか…になります。

5で色々な事件があったりしても必死にアイドルを辞めずに頑張っていたのって「ただライブしたかっただけなの?」と思いました。

まあ本人にアイドルを辞めるつもりはなかったけど、事務所的に「ヤクザの娘はちょっと…」ということかもなので、まあアイドル引退は良いとしましょう。(実は、どうしてアイドルを辞めたかはハッキリしてません)

そうすると次の問題が出てきます。

ただのアンチコメントでメンタルがやられる?

「叩かれるのがわかっていて『それでも』という理由での宣言ではなかったの?」と思いました。

まあこれも「まだ女子高生だし、それにアサガオも巻き込まれるとは思ってなかったならしょうがないんじゃない?」という事で良しとしましょう。

そうなってくると次の問題が出てきます。

嘘ついて家出して広島行く?

普通、桐生一馬の知り合いというか、色々事情を知ってる秋山さんに助けを求めませんか?

この時、秋山さんはちょっとした問題でホームレスになっているのですが、秋山さんが全く事情を知らなかったという事は遥ちゃんは沖縄を出た後に神室町に行っていないという事なので「おかしくない?」と思いました。

まあまあまあ顔バレしてるから東京に行くのもちょっと…というレベルでメンタルがやられていたとしましょう。

ちょっとしつこい客からたまたま助けてもらっただけで地元ヤクザAにキュンとします?

あなた少し前までアイドルしてたのに辞めたとたんにそんなことになります?と思いました。

流石に軽いノリでヤり過ぎだと思いました。

ストーカーにイヤイヤ襲われてできてしまった子供とかだったらまだわかるのですが…


といった感じで「龍が如く5までの澤村遥とは別の人になってません?」と思うレベルでかなり行動がヤバいです。

桐生一馬もすごい

自分が操作する桐生一馬さんですが、彼もまたすごいです。


刑務所から刑期を終えて出所してきたら遥ちゃんが居ない。

とりあえず知ってる人の居そうな神室町で「澤村遥が子供を守って車に轢かれた」という事件を聞きつけ病院に行くのですが、遥ちゃんは寝たきりで、その守った子供が遥ちゃんの子供だと聞いて

「親戚が居ないから子供の預け先がなくて養護施設に入れられてしまう。俺と遥は赤の他人だから遥が目を覚ますまでの間、この子の面倒を見てやることが出来ない、連れ出すしかない」といった感じに誘拐しようと、というか、誘拐します。

この件は法律等は詳しくないので何とも言えないのですが「友達の刑事の伊達さんの力や、秋山のホームレスネットワークを借りたら何とか出来たんじゃない?」とか思いました。

そして父親探しに広島に向かって、たまたま寄ったスナックで飲んでいたら、そのスナックの常連客ヤクザの宮迫が入店してきて「ここはワシの店やぞ!」と絡んでくるのですが、わざわざ怒らせるようなことを言って喧嘩を始めます。

このイベントですが、最初に書いた通り、5のラスト後に「ヤクザから足を洗うため」に捕まって3年間の刑期が終わって出所した後のイベントです。

簡単に言うと「この3年の刑務所生活は何のために行ったの?」っていうことなのですが、こんなことはまだ序の口です。

この広島編、先ほど書いた通り、実は子供を誘拐していて普通に連れて来ています。

しかも衝撃だったのですが、片手で抱えていて、その姿勢で走ります。

この画像から左手を離した感じの持ち方(公式サイトで見られます)

モリオが赤ちゃんを知らないだけで、この抱え方と行動に実は問題はないのかもしれないのですが、実はもう1つとんでもない問題があって、この状態でも街中でチンピラとバトル出来ます。

「え、抱えたままバトルするの?」と思ったのですがなんと、どこの誰かもわからない通行人に赤ん坊を渡してバトルがスタートします。

誘拐までして連れて来てるのに扱い雑っと思いました。

そもそも「あてもない旅に連れて来るなよ…」なのですが。

という感じに、色々書こうと思ったらおかしい所がボロボロ出てくるのですが、個人的に一番無いなと思ったのはやっぱり「ただ立ちションしていただけのカタギのおじさんを『目障りだから』という理由でぶっ飛ばした事件」だと思います。

これがメインストーリー内で行われるのはさすがに一線を越えてるなと思いました。

あと、ストーリーに関係ない所だと、バトルシステムが変更になって、ロードなしですぐに戦闘が始まる様になっているのですが、今までの「ケンカを売られたから買った」みたいな感じじゃなくなっていて、しかも本当に出会った瞬間にいきなり殴れるようになっているので「もう正当防衛じゃなくて犯罪じゃない?」感が強くなっています。


という感じで主人公の桐生さんですが、こっちも「え?今までの作品と同じキャラ?」と思うレベルでモンスター化していました。

バトルシステムがある意味すごい

1から5までと0で、ほとんど変わらなかったバトルシステムですが、今作でかなり変わりました。

桐生さんの弱体化

3年間のムショ暮らしのためなのか、ほとんど全ての攻撃が防御、というか今風に言うとパリィされ無防備状態にされます。

殴り掛かっている側なのにこちらがよろけます。

今までの作品ではガードされた場合でも相手をガード硬直状態にしていたと思うのですが…

敵の数が多い

今までの作品だと多くて3、4人とかだと思うのですが、大体7人ぐらいで襲ってきます。

武器を持ち歩けない

これも衝撃なのですが、6は落ちているアイテムしか武器として使えません。

今まで刀とか持ち歩けたと思うのですが…

回復アイテム等の持てる数が多い

これは人によっては良くなくないかもしれないのですが、持てるアイテム数が全種類合わせて15個とかではなく、別々に持ててそれぞれ9個まで持てます。

例を挙げると

スタミナンX 9個、スタミナンXX 9個、スタミナンスパーク 9個

のように、すぐに思い浮かんだスタミナンだけでもかなりの数が持ててしまうので、そうとうごり押しが可能です。

アルティメットヒートモード

アルティメットヒートモードという格好良い新システムが追加されていますが、簡単に言うとハイパーアーマー状態のノーガード戦法です。

ハイパーアーマー状態なので殴られても怯まなくなるのですが、ダメージは普通に喰らい、桐生さんが出す攻撃はゲージを使って発動しているモードなのに普通にガードされます

このモードの通常攻撃はパンチを連打する(デンプシー・ロール)のですが、一度ガードされると終わるまで連続ガードされ、ガードブレイクもしません。

そんな感じで被弾しないように使おうとすると全く使い物になりません。

そしてこのモード、かなり酷いのが、近くに落ちているものがあると勝手に拾って攻撃します。

連続パンチを当てて、5回くらい当たると決め技の極みが使えるのですが、隙を見つけて殴るぞーと移動した場所の近くにイスでも置いてあったら、それはもう急に拾い出して(しかも拾うのにも結構時間がかかる)ガードされます。

(6はアイテムが持ち歩けない代わりに戦闘中に拾えるものがかなり落ちています)

正直全く使えませんでした。

投げが使いにくい

投げは相手を掴んでぐるぐるーとコマみたいに回って周りを巻き込みながら投げるのですが、この際に障害物に当たると敵がすっぽ抜けてノーダメージになります。

それだけならまだいいのですが(よくない)投げモーションは最後まで続くので隙だらけになります。

そして大変悲しいことに龍が如く6の戦闘出来る場所はほとんど細道とかで狭いです。


という感じでほぼ全ての要素がプレイヤー側が不利になるように作られていてストレスフルです。

このバトルシステム変更はたぶんマンネリ対策だと思うのですが、龍が如くの戦闘はスーパーマリオと同じで「変わらない所が良さ」だと思っていたので色々ショックでした。

変わるにしても爽快感が無くなっていて「本当に試しプレイした?」と思います。

最後に、唯一使えると思った技を紹介しておくと、少し走って強攻撃で出せるドロップキックだけは明らかにおかしい性能をしていて(体全身に攻撃判定があって飛んでから地面につくまでの1.5秒ぐらいの間攻撃判定出っぱなし)ガードもほぼされません。

絵面がもう龍が如くではないのですが、ドロップキックは結構序盤から使えるようになると思うので、これを使って戦いましょう。

マップが見づらい

壁とかちゃんと書いてないのでびっくりするくらいマップが見づらいです

サブストーリーの始まり方が…

龍が如くと言ったら毎度おなじみのサブストーリーですが、このサブストーリー、始まり方というかタイトルの出方がおかしいです。

わかりやすく言うと、ショートコントっぽいです。

サブストーリーに真面目さは求めていないのですが、さすがにショートコントっぽい演出はどうなの?と思いました。

サブストーリーでプレイヤーのことを考えていないものがある

広島のイベントの1つに「西郷にとんかつ弁当を渡す」というものがあるのですが、このとんかつ弁当、広島で買えません。

神室町で買う必要があるのですが、このイベントを最初に見るタイミングでは神室町には戻れません。

不親切だなと思いました。

メインストーリーが一般向けのゲームっぽくない

龍が如く5辺りから薄々気付いてはいたのですが、メインストーリーのラスボスが王道で格好良い感じじゃなくて、人質を使って手出しを出来なくして攻めてくるという、リアルかもしれないけどゲームでこれやられて面白い?という感じがしました。

まとめ

という感じで良くなかったところでした。

今回思うところがありすぎてかなり長くなってしまったので、良かったところは後日また後編として書きます。

一応最後に一言書いておくと龍が如く6はそこまで嫌いではないです。

追記

後編出来ました。

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