はじめに 後ろに行くほどネタバレをしますよという話
大体タイトル通りなのですが、最近読んだり見たり聴いたり読んだりしたので、感想を書きます。というか書きたいと思った。
ネタバレには配慮して、段階ごとに感想を分けてみようかなと思いました。
後半になればなるほどネタバレが増えると思うので、お気を付けて。
「ネタバレとか1ミリも無理!」と思う人は、もう直接原作を読んでください。
原作、実は小説家になろうで読めます。※一応<R15>なので、 15歳未満の方は気を付けてください。
この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
面白そうかどうかとかは、今回の下の方にあるネタバレありの感想の部分が、かなりの文字数だというところで察してください。
このページは約10,000字あるみたいなのですが、最後の感想のところだけで約6,500字です。
自分は面白い作品だと思いました。
そもそも作品を知らないよっていう人向け
原作は「小説家になろう」というサイトで連載されていた作品で、簡単に言うと「なろう系」です。
とある事件によって引きこもりになってしまった男が、家から追い出されて途方に暮れていたところ、
トラックに轢かれそうになっている男女の高校生グループを見つけて、
助けようとした結果トラックに轢かれて異世界に転生してしまう、
という感じの始まり方をする物語です。
騙されたと思って読んでみてください。というか、アニメだと見やすいのでそっちの方が多分オススメです。
僕は読むまでタイトルに騙されていました。
ネタバレはしないと宣言しておいて、いきなり禁忌を犯して
とんでもないネタバレになりそうなことを書いてしまうと、
おそらくこの作品のルーツとなっている作品は、某有名なドラゴンなRPGのゲームです。
結構影響を受けているんじゃないかなと個人的には思いました。
あと、超ザックリとしたストーリーを説明すると、ルーデウスが生まれてから死ぬまでの間、何をしたのかという作品です。
さらっとネタバレをしますが、ルーデウスは最後死にます。
ちょっと変態的で気持ち悪いルーデウスですが、彼のことが好きになれれば、最後まで楽しめるんじゃないかなと思います。
ルーデウスの気持ち悪さは、アニメだと結構マイルドになっているので、とりあえずアニメがおすすめです。
なろう系の話
最近知ったのですが、どうやらこの無職転生が、異世界転生物のパイオニアらしいです。
(パイオニア=開拓者のこと)
さらに言うと、この無職転生の作者の理不尽な孫の手先生は、金斬児狐先生の「Re:Monster」を読んで、小説家になろうで小説を書こうと思ったらしいです。(少し前に見た2人の対談で書いてた)
2人ともパイオニアってことで良いんじゃないかな。
というのは置いておいて、
実は最近、リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)をそれなりに読み、無職転生も読んだことによって、なろう系が人気な理由が少し分かった気がするので、そのことにも触れておきます。
小説家になろうというサイトは、どうやら流行りがあるみたいで、1つ良い作品が出ると、みんな似たようなお題で物語を書き出す、みたいな風習があるみたいです。
最近で言うと、悪役令嬢とかレベル99とか、チートとか追い出されたので見返してみたとか。
まあそんなことも置いておいて、
無職転生が連載されていた頃のなろう系っていう奴は、実は昔の少年漫画みたいな内容が人気だったんじゃないかなと個人的には思いました。
それこそドラゴンボールみたいな。
改めてドラゴンボールを最初から見てみると、ドラゴンボールって実は孫悟空がラノベの主人公みたいな活躍の仕方をしています。
レッドリボン軍の辺りとか特に。
それに比べて最近の少年ジャンプの漫画はなんですか!もう複雑過ぎて正直よく分かりません!
呪術廻戦とか、そもそも反転術式がどういうコッチャだし、誰が味方でこのキャラはどんな能力で何が起きてるのかとか、正直良く分かりませんでした。
結局誰が生き残ってるんですか。
この複雑さを食事で例えるなら、高級店のフルコースみたいなそういった複雑さ。
いや、たしかに美味しいんだけど、何と言っていいか難しいなあ、みたいな。
(デザートにシャーベットなミニトマトが出てきてなるほどこれが高級料理というやつかと思った)
僕みたいな庶民は、凄腕シェフが作ったチャーハンがやっぱりありがたいんです。
今回の話に戻すと、王道展開な作品が読みたいんです。
そういう「王道の安心感を楽しみたい!」みたいな層に受けてるんじゃないかなと、
リゼロと無職転生を読んで、何なら他のなろう系も少しアニメで見たりして、
思ったりしました。
※呪術廻戦も、よく分からないながらも続きを楽しみにしてます。アニメでしか追えてませんが。
ちなみに、この「最近の作品は物語が複雑化しているんじゃないか」という説は、別に漫画だけじゃなくてゲームの方でも感じていて、
「王道はダサい、飽きられてる」みたいな風潮があるのか、普通に考えたらありえない、出来すぎた展開みたいなものが、FF7あたりから減ってる気がしています。
最近の作品は、良く言えば現実的なストーリー展開が多くなっているというか、「どうせ助けが来るんでしょう?」みたいなところで、助けが来なかったりするように感じています。
スーパーファミコンくらいのRPGのストーリーが好きな人は、なろう系作品、かなり好みなんじゃないかなと個人的には思いました。
それこそ最近、ブレスオブファイアを遊んだのですが、かなりなろう系を感じました。
小さくなる魔法をかけられたと思ったらその部屋に穴が開いていて、穴の奥にいるネズミを助けたら元のサイズに戻れる薬をくれるとか、船乗ったらその船が敵の襲撃で沈められて、よくわからない魚人に助けられて借金を背負わされるとか、今のゲームだったらこんな展開中々ないですよ。
あと「小説家になろう」というサイトが、流行りに乗るという風習がある土地柄なのか、流行りを取り入れるのが早く、
話が進まないみたいなことが少なく、飽きさせない内容をしていることが多いんじゃないかなと、数作品しか読んでないですが、思ったりしました。偶々かもしれません。
アニメだけ見てる人向けの感想
無職転生Ⅱのシーズン2の家を買う話、良くなかったですか?
個人的には、だいぶ良かったんだけど!
ただ、やっぱりアニメ化するに際して、時短というか、やむなく削られたシーンというのがあって、
個人的に気になった部分としては、
ルーデウスが人任せ野郎になってるのは、少し気になりはしました。
原作だと、地下室の隠し扉は自分で開けようとして、重くて動かないからザノバにお願いするという流れだったのが、
「ここ怪しくない?ザノバよろしく!」な流れになっていたので、少しだけモヤっとしました。
そういう微妙に変わっている部分があるので、原作も合わせて読むとより楽しめるんじゃないかなと思いました。
あとは最新のところだと、ロキシーが弱ったところをここぞとばかりに狙った、みたいになってるとか。
ここはそもそもルディが立ち直れなくて腐っていて、「男はこういうとき、ヤることやったら復活するんだよ!娼館に連れて行こう!」という内容のギースとエリナリーゼの会話を聞いていて、自分が動くしかないと思って行動したというシーンだったかと思うのですが。
でもやっぱり、初見はアニメで見たほう気軽に楽しめると思うので、
アニメで見たところまで原作読む、みたいな読み方で良いと思います。
おすすめ 原作!
Audibleで14巻まで聞いた人向け
理由は謎ですが、何故か14巻までで更新が止まっているので、諦めて続きは読みに行ったほうが良いです。
続きは、待ってもいつ来るか分からないです。
このページを書いている最中に、とりあえず24巻までは出ることが決まったみたいです。やったね!
本編は読んだけど蛇足編は読んでない人向け
個人的な見解ですが、このヘビ(作品)は足があったほうが良いです。
というか、
本当に蛇足だったかな?食後のデザートじゃない?
というのは思いました。
何が言いたいかというと、読んでないというのは勿体ないです。
簡単に内容を書いてしまうと、平和な日常回で、短編集的な、ファンディスク的な内容でした。
最後にネタバレありでの感想
※このネタバレありの感想だけは、実はわざと読みにくくしていたりします。なんか恥ずかしいので。あと書きたいことがありすぎて、逆にあまり書けていない気がする、というか書けていないのですが、ご了承ください。
正直タイトルに騙されていたというのは感じました。
あと、下品な内容という風の噂。
下品という点に関しては、自分はそこまで気になりはしませんでした。
まあ気になるところも少しはあった(ホテルでスケベする話)のですが、おそらくアニメならサラッと流されるかカットされる部分なので、
少しくらいは良いのではないかと大目に見てます。
ストーリー、無駄がないなと思いました。
多分物語を書き始める前に、既にストーリーを大雑把に決めてあって、
この章はなんやかんやあってこうしたいみたいな感じで、
最初から最後まで設定等を大雑把に考えてから書き始めてるんじゃないかなと思いました。
(よく聞くプロットを立てるってこういうのをすることらしい)
そんな感じで、最後まで行き当たりばったり感がなく、
しかも内容もちゃんと面白く、最後まで読めてよかったと思いました。
あと、このページの冒頭ではタイトルを出さなかったのですが、
大きな枠組みで言うと、ドラクエ5をベースにしてるように感じました。
ドラクエ5をベースに、FF6とシュタゲと逆転裁判と(他にもまだありそうですが)を上手い感じに混ぜて、
理不尽な孫の手先生の巧みな味付けで、オンリーワンな作品に仕上がっていたんじゃないかなと思います。
正直このルーデウスなら、この3人の嫁なら居ても文句ないよ。あたしゃ許せるよ!
ヒロインの中だと、個人的にはロキシーが凄いなと思いました。
登場するたびに残念な要素が増えていくという、
「推しアイドルの理想と現実のギャップを味わえ!」と言わんばかりのキャラクターをしていて、
それでいて全然嫌いになれないという、
良いキャラだなと思いました。
まず、ロキシーの良い所ですが、そもそもルーデウスを家から連れ出したという、正直これだけで引きこもり目線からいうともう凄いのですが、
この作品のメインキャラにおいて、一番不憫で普通なキャラをしています。
「見た目が可愛いだろ!」とあるかもしれませんが、そもそもロキシーが可愛いというのは、前世の男基準での話で、六面世界においては特段可愛いという訳ではなく、普通の女性で、魔族(ミグルド族)という、作品内で虐げられている側の種族に属しています。
さらにミグルド族内でも、種族特有の能力の「念話」が生まれつきできないという障害によって孤立していて、たまたま里にきた旅行中の作家に感銘を受けて、故郷を出て人族の居る所に出てきたという
まず頑張り屋ガールで好感が持てます。
そんなロキシーですが、将来授かるとされている子供が、ヒトガミを討伐する勇者だという理由で、ヒトガミから目を付けられています。
そもそも、ルーデウスが転移迷宮に助けに行かなかった場合、助かっていなかった可能性があり、そこからすでに不憫です。
(ヒトガミ曰く、ルーデウスがダンジョンに向かってなくても、運命力でロキシーは助かるらしい。ただ、ヒトガミの目的が、自分を56せる勇者を成長する前にどうにか仕留める、で、ネズミでの感染症でしか無理だった、なので、この助かるという発言だけ嘘の可能性はあるし、そうでない可能性もある)
そして、ダンジョンで色々あり、既婚者のルーデウスに手を出すということになる訳ですが、これは正直しょうがないというか、他の人物ではルーデウスを立ち直らせることができないと思いました。
だから、重要なのはこの後の行動で、ルーデウスが引き止めようとしなければ身を引こうとしていたという部分が、好感が持てるなという印象です。
ノルンに「この泥棒猫!」と詰められても、ほぼ言い返さず立ち去ろうとしたのも良いと思います。
このシーンで何がヤバいのかという話ですが、この場面でロキシーがルーデウスから離れた場合、もう一生会うことが無くなる可能性があって、(ルーデウスの家が近くにあるので、魔法学校の先生という選択肢が無くなり、流浪の人になる)
でも運命力によって勇者が生まれる可能性はあって、そのせいでヒトガミに狙われ、良い人生になる可能性が限りなく低いように思えます。バッドエンド濃厚。
だから、本編のルート以外だとデッドエンドしかないんじゃないかな、というのが個人的な印象です。
αでもβでもなくγ世界線に行けないとダメなんだよ!
というか勇者は絶対生まれるってなんだよ!他の男とか許せないぞ!
(ロキシーの子供が勇者というのは、父親がルーデウスである必要があるかはふわふわしていたかと思うので、1人になった後に実は子供ができてたか、もしくは他の男が出てくるかの2択。一応ロキシーに「絶対助かるという運命力」はなくて、勇者の親が誰か分からなくなるというルートもなくはないので、それも入れて3択。勇者は運命力で確実に生まれて、ヒトガミは勇者を狙ってる)
ロキシーは勇者を産むまでは絶対に死なないよ派(ヒトガミ嘘ついてないよ派)(別れた後に実は身籠ってたか、勇者の生まれる時期が決まっているのならば、僕が先に好きだったのに…展開かグヘヘ展開しかないルート)と、
転移迷宮にルディが行かなかったらロキシー助からないよ派(ヒトガミ嘘ついてるよ派)(転移迷宮でデッドエンドか、別れた後実は身籠ってたルート)
あなたはどっち派?って… もう結婚するしかないだろ!
修羅場の話
そして、話は結構変わりますが、ここの修羅場って「ドラクエ5の結婚相手を選ぶシーン」と「君が望む永遠」のメインテーマと同じ構図だと思うんですよね。
この作品のヒロインってドラクエ5っぽいというか、ドラクエ5のヒロインっていわゆる王道パターンだから、この作品にも当てはまるんですよね。
子供の頃に一緒に冒険したビアンカ(人情的に一緒になりたい相手)か、結婚しないと親の復讐に必要な伝説の装備を貰えないフローラ(話の流れ的にこっちを選ばないといけない相手)かっていう。
シルフィ(フローラ)に対してロキシーってどちらかというとビアンカで、ロキシーと結婚しなかった場合、六面世界が優しい世界ではないので独り身が濃厚で、その上悲惨な目に逢うこともほぼ決まっていて、そんな人を見捨てることができるんですか?って話で。
君が望む永遠の方は、内容を知らない人は、作品のテーマが大体分かる(と思ったけどこの少し後までいかないと分からないような…)な導入編の第1部が体験版でまるまる遊べるので、とりあえず体験版を遊んでくださいというやつなのですが、(ちなみにゲームはエホゲですってのと、その部分のアニメはバンダイチャンネルで無料視聴できます)
かなり簡潔に書くと、
先に付き合った女性(彼女)と、落ち込んでいた時に支えてくれた女性、どっちを選ぶかという、「どっちも選べねえよ…」という感じの作品です。(実は自分もそこまで詳しくはないです)
ここの修羅場はその問題に対してのこの作品ならではの回答だと思っていて、
僕は「男側に誠意があって女側がちゃんと納得しているなら、もうハーレムで良いだろ、許される国に移住するくらいの誠意をみせろ派(ただし2次元に限る)」なので、この展開に関しては特に嫌悪感を持ったりはしませんでした。
ちなみに本当のことを書くと、シルフィと結婚する章辺りを読んでいるときに、「シルフィと結婚って他のヒロインはどうするんじゃろ?」と、サブタイだけ見てロキシーが落ち込んだルーデウスのベッドに押し掛ける章を先に読んでいて、「うわぁ…そういう感じかー」「神はいなかった…」と落ち込んだというのはあります。(その後ちゃんと転移迷宮編を読んで、まあしょうがないなとなった)
あと、このどっちの女性を選ぶか問題に関しては、ハーレム否定派の読者をなだめるために、しっかりと苦言を呈するキャラが作中にいるというのもあり、世界観だったり人間関係だったりがしっかりしているなという風に思いました。
それと「シルフィ姉が許すって言うならしかたないかー」というか、ここで許してくれないシルフィだったら「シルフィはそんな娘じゃない!」と言いたくなってしまう、というのはあります。
しいて言うなら、ダンジョンからの帰り道に、ルーデウスが調子に乗っているところだけ、個人的には許せませんでした。
「先生が良ければ、家に着くまでは恋人役をしますよ」的な発言があったかと思うのですが、「お前は2度も助けて貰った恩人に何を言ってるんだ!」と。
何の話をしていたかすっかり忘れてしまったのですが、ロキシーって幸せになって欲しいですよねってことです。
彼女が不憫な点としてはまだあって、ヒロインの中でロキシーだけ作中で扱いが特別です。
- ルーデウスの周りで1人だけ天空城に上陸NGを出されるくらいペルギウスから明確に嫌われている。
- 作中で1人だけ2回(病気とパックスの部屋の前での戦闘)なんなら転移迷宮も含めると3回死んでいる。
- ヒロインの中で1人だけ非戦闘員(パックス王子)を死なせている。
- 人族ではほぼ最強な剣士エリスと無詠唱ヒーラーシルフィという、ルーデウスより明らかに優れたところがある他の2人と比べて、世間的にはわりと強い、くらいの魔法使いという、なんか普通。
なんでこんなに扱いが特殊なのかを考えたときに、1つ思い当たるところがあって、ロキシーって僕はこの作品の第2の主人公だと思うんですよ。
無職転生のテーマって、世界の理不尽に触れて立ち直れなくなり、引きこもることによって不憫な死を迎えた前世の男が、前世での後悔をする、というか「もうちょっと頑張れたのかな…」みたいな、心残りを解消していく作品で、
「人生って勇気を出して真剣に生きてみたら意外と悪くないかもしれないぞ」っていうのが作品のテーマだと思うんですよ。
で、
ロキシーって「もしも前世の男が引きこもらずに生きていたら…」っていうキャラだと思うんですよ。
もっと噛み砕くと、
人と上手くコミュニケーションができなかったおかげで孤立してしまった心の清い人
つまるところ、オタクなわけですよ。
心が清くないオタクとしては、こういうキャラにはハッピーなエンドになって欲しいわけですよ。
そういうところもあってか、残念な要素が増えても嫌いになれないのかなーとか、思ったりしました。
あと、地味に1番引き止めないといけない女子な気がします。
ロキシーが病死した後の未来で、シルフィはおそらくアリエルについて行っているので、(見捨てられないからという理由だとは思いますが)
もし結婚してなかったり離婚してたりしたとしても、居場所は変わっていなかっただろうし、
エリスは、突き放しても何度もちょっかいを掛けてきているということが判明しています。
でもロキシーだけは、あの修羅場で引き止めなかったら、もう一生会えないんじゃないかなと、個人的には思いました。
みんなに優しいシルフィ、一途なロキシー、最後に我の横におればいいなラオウなエリス、
3人を幸せにするには大正解なルートだったということですよ。
で、実は作者が最初に想定していたストーリーでは、結婚相手はロキシーだけだったんじゃないか?
という見解が自分の中にはありまして、
話を書いている途中で良い案が思いついたからハーレムになったんじゃないかと思ったりしました。
そう思う根拠としては、
Re:Monsterの金斬先生との対談で、「実は読者の反応を見てストーリーが少し変わった。」みたいなことを言っていて、
さらにアニメの実況で、ロキシーの方が先だったら、ロキシー教の教えに一夫一妻制が加わっていたかも。と孫の手先生が呟いていたためです。
孫の手 「無職転生」はもともと、もうちょっとカジュアルな内容にするつもりだったんですよ。でも、主人公の行動原理を書くにつれて、読者からももっと読みたいと反応をいただいて。そこで一気にそちらへ舵を切ったんです。もしその転換点がなかったら、シルフィと結婚する展開はなかったかもしれません。エリスと別れてから、誰か女の子を引っ掛けるか……みたいな話になっていた可能性すらあります。
コミックナタリーの対談(https://natalie.mu/comic/pp/re-monster/page/2)より
なので妄想をすると、無職転生のプロットの段階では
- 異世界転生して家庭を持って仕事をして死ぬまでの話にしよう
- 転生するのは前世に未練のある男にして大往生させよう
- ラスボスはヒトガミにして、こいつを倒す勇者はルーデウスとロキシーの子供にしよう
- ロキシーは「もし前世の男が引きこもらなかったら…」にしよう
- パックスがグレたのは、ダメな生徒と決めつけて真剣に向き合わなかったからにしよう
- ルーデウスが倒す本編のラスボスは物語の途中で登場させておいて、悪者っぽくみえないようにしよう
みたいな、
多分こんな感じだったんじゃないかなと思いました。
プロットの段階の結婚相手は、ロキシーだったんじゃないかなというのが、個人的な見解です。
だから、なんか1人だけ扱いが特殊な感じがあるし、重たいストーリーが多いのかなという感想でした。
まとめ
今回何が言いたかったのかというと、ハーレムルートにすることになって、ロキシーとエリスが結婚できるようになったんじゃなくて、シルフィとエリスが結婚できるようになったんじゃないかなと、自分は思います。
ぶっちゃけシルフィって、ルディと結婚しなくても大丈夫だと思うんですよ。
エリスの方も同じで、考え方がラオウだから、別に結婚しなくても近所に住んでちょっかいを出してきそうで、ルディの敵になることもないだろうし、一生会わなくなるということもないと思います。
ロキシーだけは本編以外のルートで救われるルートがないんです。
これこそがシュタインズ・ゲートの選択なんです。
僕は読んでいてヒロイン3人とも幸せになってほしいなと思えた。
ルーデウスが嫌なやつじゃなくて良かった。
そんな感じでした。
アイシャ編も、個人的には嫌いじゃなかったというか、なんかアイシャって本編でずっと良い子過ぎてファンタジーを感じていたので、そういうことしても変じゃないなという印象でした。本編ラストでなんか一波乱ありましたよ、なモノローグもちゃんとあったし。
あと、地味にあの話、別の世界(日本)から転生してきたということをヒロイン達に打ち明けるきっかけになるという重要な話なので、お蔵入りは勿体ないなあという。
さいごに、ここまでの話とは全く関連性はない感想ですが、自分はこの前世の男よりもどん底という状況じゃないし、仮に異世界転生できたとしてもこんなルーデウスみたいな立ち回りはできるとは思えないし、まだまだ今の人生でもやれることはあるから、少しは頑張って生きてみようかなと思えた、少し前向きになれた
そんな感じでした。
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