サンダーボルトを軽く嗜んで何でガンダムオタクが面倒なのか少しわかった話

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前置き

どうもこんにちは。

実は最近になって、未読だった「機動戦士ガンダム サンダーボルト」を軽く読む機会があったのですが、(アニメも少し見た)

この作品を十数巻読んでみて、

「ガンダムオタクって面倒だな」

と思われる理由が少しわかったような気がしたので、

まとめてみようと思います。


はじめに断っておくと、自分は重度ではないですが、「面倒だな」と思われる側だと思うし、

そういう人達の事は、いにしえのオタク感を感じるので、正直好きです。

サンダーボルトの感想

今回、これが一番大事だと思うので、はじめに書いておきます。

サンダーボルト、絵は上手いしストーリーも面白いし続きも気になるのですが、

「この作品はガンダムか?」と考えた際に、

自分の中にある「こういうのがガンダム作品」というイメージからかけ離れていて、

「サンダーボルトはガンダムとしてカテゴライズしたくないと思った」

というのが、率直な感想です。

「どっちかって言うとマクロスじゃない?」と思いました。

ガンダムオタクはなぜ面倒なのか

上の感想は、私個人の感想ですが、同じ様に思った人もいるだろうし、

そうは思わない人も当然いると思います。

というか、作者が「これがガンダム」と思っているからこそ、作品が続いているわけで、

(一応、サンボルは宇宙世紀だけどパラレルワールドの話だよと作者は言っているらしい)

これらからわかることは、

ガンダムオタクが面倒だったりガンダム作品が取っ付き辛かったりする理由は、

ガンダムという作品に求めているものが人によって様々だから、ということなんじゃないかなと思いました。

なぜ面倒なのか その2

かなり偏見なのですが、ミリタリーオタクとロボットオタクは結構面倒です。

そこに、別ベクトルに面倒なプラモデルオタクとアニメオタクが加わり、

ガンダムの登場人物やニュータイプに少しでも共感するということは、繊細な感性をしています。

ついでに少し前からここに、闘争心の塊みたいな、勝利こそ全て、みたいなアーケードゲーマーが追加されました。

これらから導き出される答えは、

そもそもガンダム作品って、面倒な性格の人が集まりやすい作品をしている、ということです。

ややこしいガンダム

面倒なオタクたちをトリコにするガンダムですが、

商品展開の仕方がかなりややこしいです。

実は、アニメだけかと思いきや、小説や漫画でも同じタイトルの作品が展開されています。

しかも、全く同じ内容ではなく、設定が微妙に違ったりしています。

(水星の魔女も少し前に小説が出ました。)

わかりやすいところで言うと、逆襲のシャアは小説版2つに劇場版、それと漫画版で、4~5パターンくらい存在していて

全部内容が微妙に違っていて、出てくる機体や結末も微妙に違っていたりします。

(全ての作品が本当に違うかは、自分は未読なのでわかりかねます)

劇場版しかないと思っていると、ガンダムに詳しい相手とは話が噛み合わなくなるので、要注意ポイントです。

そして、この4~5パターンのどれを正史とするかは、人によりけりで、

さらにややこしいポイントになっています。


自分が最近ややこしいと思った例をひとつ挙げると、

小説版の閃光のハサウェイは小説版の逆襲のシャアの後の話だけど、

劇場版の閃光のハサウェイは劇場版の逆襲のシャアの後の話みたいです。

前作が何版かによって色々と変わってくるのですが「もう、どれも一緒じゃないですか!」って感じですよね。


他には、

ガンプラのネタ切れ対策のために実は、

「登場していないバージョン違いの機体や、設定だけのボツ機体」

をプラモデル化するような商品展開もしていたりします。


この「原作が複数存在」と「人気が出そうなら何でも採用の精神」の2つの仕組みがあるおかげで、

「僕の考えた最高にカッコいい機体」

をファンが勝手に発表しても、別に問題のない雰囲気が出来ていて、

この機体は原作に出てくるのかただのファンの想像なのか、

それとも名前だけ存在していたものを新しくデザインしたものなのか等々、

カオスな状況になっています。

面白いから採用枠だと思いますが、サイコロガンダムを初めて見た時は、ファンの想像かと思いました。

なぜサンボルがガンダムっぽくないと思うのかの話

脱線したような実はそうでもないような気がするので、

ここからは個人的にサンボルがガンダムっぽくないなと思う部分を挙げていきます。

個人的な意見なのと、面白くないと言っているわけではないので、誤解しないでもらえると助かります。

話は、むしろ面白いです。

ストーリーが普通の漫画っぽい

ガンダムのストーリーのイメージなのですが、個人個人の戦いではなくて、組織同士の戦いというか、思想のぶつかり合いみたいなところがあると思うのですが、

読んだ範囲ではサンボルはあんまりそういうのを感じないなというのがありました。

主人公二人の戦う目的が、戦争による心の高ぶりに魅入られているから、戦場に魅入られているから、みたいな感じで、ガンダムっぽくはないかなとは思います。

まあ、本編ってわけではなく外伝で、しかもパラレルワールドという事なので、これといって問題はないのですが。

サイコザクの存在

ちょっと「自分の手足のように動かせるザク」っていうだけで神聖化されすぎでは?というか、強すぎないかな?と思いました。

いやまあ、当たらなければどうという事はないし、ガンダムといえどもヒートホークが当たれば切れると思うので、そんなもんかもしれませんが。

義手義足な兵士がいっぱい出てくる

モビルスーツに乗って戦ってるのに、そんなに手足だけで済むなんてことあるか?とは思いました。

急に坊さんが出てくる

ひと段落着いたところで急にお坊さんがモビルスーツに乗って出始め、彼らのトップとしてニュータイプな僧正様も出てきます。

急に流れが変わったな、と結構思いました。

ニュータイプ能力が強すぎる

離れた場所からレシーバー役の人間を通して頭の中を勝手に覗いたり、テレパシー能力で心に直接喋りかける僧正様が出てきます。

基地の構造を、離れた場所から透視したり、相手の夢の中的なところに霊体だけで出向いて、会話したりするニュータイプ姉妹が出てきます。

「『パラレルワールドだから!』とするにしても、ちょっと何でもあり過ぎでは?」と思いました。

出てくるガンダムが格好良すぎる

偏見ですが、僕が思うガンダムって格好良すぎないイメージなんですよね。

その作品の基準点みたいな。チームのまとめ役というか、食事の時のご飯というか。

それと比べてサンボルのフルアーマーガンダム、あれはなんですか。

サブアームでシールド2枚も追加で付けてオシャレさんかよ!


その後に出てくるアトラスガンダムも何ですか!

空も浮けるし水中スクーターみたいにもなるイカしたサブ足、よくわからないけど格好いい盾、無駄に強そうなレールガン、差し色が黄色、

格好いいの塊かよ!

ただのライスを期待していたら炒飯とかパエリアが出てきたらライスとは思えないよ!

というのはまあ微妙に違う気がするのですが、

「僕の考えた最強に格好いい機体」感を少し感じてしまって、逆にガンダムっぽく感じないなと個人的には思いました。

公式っぽく感じないというか。

格好良くなくないんです!格好良すぎるからガンダムって感じがしないんです!

ガンダム以外もこじゃれてる

他に出てくる機体たちも、僻地専用みたいな「格好良くしました!」みたいな、ちょっと変えてきている機体ばっかりです。

デカいゾックが出て来た際に「アッガイを4機収容して移動できるこのモビルフォートレスのゾックってなんだよ!知ってるゾックと違うよ!」と思いました。

総括

関係なさそうなことをだらだらと書いてしまいましたが、

伝えたかったことははたして伝わったでしょうか。なぞです。

自分みたいな面倒な奴でも、まだライト層だぞっていう。

冒頭で「サンダーボルトはガンダムとしてカテゴライズしたくない」と書いていますが、ガンダムというジャンルの、ガンダムっぽくない枠として新しくカテゴライズされるだけなので、

こういうのもありなのかみたいな、ガンダムの見聞が広がったなという感じでした。

サンボル、結構良かった。


こんな感じで、褒めてるのか褒めてないのかどっちか良くわからない面倒な自分みたいな人や、冨野監督作品しか絶対に認めない!みたいなもっと面倒な人たちやらが他にも沢山いて、

「ここからここまでがガンダム」という線引きが、人によってそれぞれ異なる訳ですから、そりゃ面倒ですよねっていう話でした。

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