はじめに
今回はDead Space 3(デッドスペース3)をクリアしたので、いつも通り感想的なものを残しておきます。
あと結構ネタバレをしている部分があると思われるので、そういうのが気になる方は気を付けてください。
あらすじ
前作にて、エネルギーを無限に作り出す謎の物体こと「マーカー」についての知識を手に入れ、人類唯一のマーカーキラーになったアイザック君。
マーカー関連で色々あり、もう世界とかどうでも良くなってしまう。
そんな中、マーカーを「人類の進化を促す神」と信仰する危ない宗教団体「ユニトロジー」がテロを起こします。
一方その頃、マーカーを破壊したいマーカー殲滅部隊から、アイザックにマーカーを破壊するよう、依頼という名の脅迫が行われます。
果たしてマーカーはキラー出来るのか?
みたいなお話だったかと思います。
感想
3は正直何と言って良いか難しくて、
「面白くはあるんだけれど求めていたものと違った」
この一言に尽きるんじゃないかなと思いました。
良かったところ
操作が…
操作が前作までとほとんど同じで、あまり戸惑いませんでした。
武器が…
今作は武器を自分好みな組み合わせにカスタマイズ出来ます。
前作までだと、1つの武器でメイン攻撃とサブ攻撃の2種類だった部分を、攻撃1と攻撃2にしていて、その攻撃パターンを自分で選択する感じです。
バリエーションが結構豊富に感じました。
弾薬が…
今回の弾薬は全装備で共通になっていて「この弾だけ全然出ないな…」みたいなことが起きなくなっています。
武器が自分好みにしやすくて大変良いなと思いました。
回復が…
前作で「これちょっと…」と思っていた「回復アイテムが体力満タンでも使える」という部分が改善されていて、回復ボタンを間違って押しても、体力が満タンだと無駄遣いしません。
しかも、アイテム欄が満タンな時に回復アイテムを拾おうとすると勝手に回復してくれるという、なかなかイケてる改良もしてありました。
ストーリーが…
3はストーリーがドラマチックで、中盤からトンデモ科学になっていき、さらにアイザックが謎に理解力が高く、ぶっちゃけアメコミっぽいです。
演出面の話をすると、2の時に「これキツイんだけど…」と思ったビックリ系の幻覚のようなものは、今回はなくなっています。
良くなかったところ
息苦しくない
個人的にデッドスペースシリーズの良さは「息苦しさ」だと思うんですよね。
狭い空間で、建物の外が宇宙で、ヘルメットで顔が覆われていて、仲間が居なくて、敵を踏み付けしまくった後に少し荒くなってる息遣いだったりで。
大体全部無くなっています。
まず狭い空間。
2の時点で狭い空間は結構なくなっていたのですが、3はもっとなくなります。
※このページを書いている間に気が付いたのですが、co-op機能のせいな気がします。
続いて外が宇宙。
前半は宇宙船の中を探索するので外は宇宙ですが、後半まさかのどっかの惑星の雪山に降ります。
「これじゃデッドスペースじゃなくてデッドスノーマウンテンだよ!」と思いました。
ヘルメット。
3は2よりも会話するシーンが多くなっているので、それに合わせてヘルメットがない時間が増えています。
(会話シーンは礼儀と言わんばかりになぜか外す)
仲間が居ない。
今作はco-op機能が付いたことにより、まさかの2人で行動です。ソロプレイだと相方のカーヴァーは見えないのですが、
イベントシーンで急に出て来たり、マップ探索中のショップやら移動手段やらが2人分用意されていたりと、
おそらく居るんじゃないかなと思われる場面がちょくちょくあります。
さらに、カーヴァーだけでも十分なのですが、
前作ヒロインのエリー、カーヴァーのおそらく彼女のメカニック担当サントス、部隊の隊長のノートン、よくわからないメカニックジジイ
という感じで、一緒に行動する仲間がかなり居ます。
アイザックが…
2の時にも「操作してる時とイベントで性格違くない?」的なことを書きましたが、3では主人公のアイザックがさらに「なよなよ男子」になっていて、ノートンとエリーの取り合いをします。
1の頃の無口なアイザックなら、ノートンなんか殴り飛ばしていそうなのですが…
敵が…
今作の主な敵はユニトロジー教の信者(人間)です。
エイリアンなネクロモーフもちゃんと出てきますが、よく出てくる人型の奴が、3作目になってついに世間の声が気になりだしたのか、人間っぽい雰囲気の配色ではなく、黒いドクロ顔の兵隊みたいな見た目をしています。
ちょうど最近見た中だと、にゃんこ大戦争に出てくる狂乱のネコダラボッチが近いかなと。
普通に人型だし、黒くてモヤモヤしてて良くわからないので「うわ、なんかきったな(汚い)」と思うくらいで正直怖くありません。
敵が強いような…
狂乱のネコダラボッチみたいなネクロモーフですが、上半身が吹き飛ぶと上半身の代わりに触手が3本、下半身が吹き飛ぶと倒れた後に足が生えて襲い掛かってきます。
1作目からある伝統武器のプラズマカッターで全然部位破壊出来ないのも気になったのですが、やっと破壊出来たとしても第2形態があるような感じがあり、何か妙にしぶといように感じました。
仕組みの変更が…
前作までとアイテムショップや武器等の仕組みがガラッと変わっていて、ちょっと分かりにくくなっています。
ショップの方は、前作まではクレジット(お金)で購入するという分かりやすい仕組みだったのですが、今回は素材を集めて作成という風になっていて
回復アイテムを作るなら回復用っぽい素材を集めないといけなくなっています。
どのアイテムに何を使うのか最後まで覚えられず、適当に落ちてるアイテムは拾っておいてベンチに来た時に「あ、素材足りてるから作ろ」みたいな状態でした。
武器の方は、一度に2つまでしか持ち歩けなくなっているのですが、その代わりに色々自分でカスタマイズ出来るようになっています。
このカスタマイズの仕組みを説明すると、武器のパーツごとで分かれていて、その組み合わせによって出る攻撃のタイプが決まり、
上段と下段で2つのパターンの攻撃方法を作る事が出来るという感じで、
パーツがそこそこ集まってくるまでは、この仕組みがチンプンカンプンでした。
セーブが…
セーブの仕方も変わっていて、セーブポイントでセーブする昔ながらの方式から、特定の場所まで行ったらセーブするオートセーブ方式に変わりました。
これの何が良くなかったかというと、単純に休憩ポイントが無くなってしまっているという事と
当然ながらオートセーブ以外に、ゲーム終了時にもセーブが出来る訳ですが、その方法でセーブをするとオートセーブのポイントまで戻されるようになっていて、
セーブするタイミングによっては結構戻されてしまうようになっている、という問題がありました。
ストーリーに思う事とか
3は「ユニトロジー教と戦う」という、ストーリーの「コレじゃない感」が凄い訳ですが、
実はこの宗教団体は1作目からちょいちょいテキストで登場したりしていて、2の終わり方もこういう未来になってもおかしくない展開ではありました。
そうは言ってもこういう「この雪山のどこが宇宙(スペース)やねん!」という内容の作品は望んでいた訳ではないのですが。
一応しっかりと決着はつけているような感じがあるので、その辺はわりと好印象でした。
まとめ
色々書きましたが最後にまとめると、ストーリーが洋画を見ているみたいで普通に面白かったのですが、
「いつ死ぬかわからない状況なのに女の取り合いをしている場合か!」という感じで、正直デッドスペースには求めていなかった内容をしていて、
「間違えてギアーズの続編をやってたかな?」と思ってしまうようなゲームでした。
全く関係ないですが、ギアーズ3で出て来た黄色い触手みたいな敵にそっくりな奴も、友情出演と言わんばかりに出てきます。
それがあったからか、余計にギアーズ感が強く感じました。
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