今回は「Yakuza 0」プレイしてみての感想というかレビューというかそんな感じです。
厳密にいうと「龍が如く0」ではないのですが、おそらく今回もタイトル以外に違う部分はないかなと感じました。
歌関係に関しては違った可能性はあります。
良かったところ
ストーリーが良かった
1作目よりも前の話ということで、最終的にどうなるかは予想出来るのですが
それにしても開始早々「エンコ(小指)詰めろや!」だの「お前は東城会を破門や!」だのとハチャメチャな内容をしていて、最後までストーリーが気になり続けました。
伝わるかは分かりませんが、原作があるアニメのアニメオリジナルストーリーみたいな気分で楽しめました。
0のストーリーは「次の話が気になるところで終わる」「前回までの誰々は~」という感じで海外ドラマみたいな構成をしていて、大ボリュームなのですが、いつも以上に止め時がなかったです。
それと、これも大事だと思ったのは、龍が如く3辺りからの「何でも出来そうな伝説の男」になっちゃっている桐生さんが、まだヤクザになりたてのただのチンピラなところがかなり良かったです。
セガっぽさがすごい
平成の後期にバブル時代を再現したゲームをつくるというところがすでにセガっぽいのですが
「敵を殴ると札束が飛び散る」だったり
「強くなりたいなら自分の体に金を使え!」という言葉からの、金が経験値扱いで本当に金を使って強化をしていくという発想だったり
さらに言うと、今作で初めて戦闘を回避する方法が追加されたのですが
まさかの「札束をバラ撒く」という、とんでもない内容だったりで
バブル時代の雰囲気とセガの相性がかなり噛み合っているなと思いました。
戦闘スタイルが1種類じゃない
龍が如くシリーズの1〜5までは1種類で、ぶっちゃけると誤差程度でほとんど同じなのですが
今作はまさかの3種類に増えました。
さらに今回は真島吾朗がもうひとりの主人公として存在しているのですが、そちらの方も3種類の戦闘スタイルがあり、結構新鮮に感じました。
個人的な意見としては、真島の兄さんの戦闘スタイルは3つとも当たりで、今までの中で一番面白かった可能性まであります。
登場する女性キャラが可愛いまたは美人
今作の色んなところに出てくる女性キャラは、ほとんどみんな可愛いまたは美人です。いやほんとセガどうした?と思いました。
良くなかったところ
カツアゲ君の存在
今作は「カツアゲ君」という街中を歩き回っている中ボスみたいな敵が居るのですが、こいつの存在が大味すぎるなと思いました。(キャラとか仕組み自体は結構面白くて好きです)
良くないところを挙げていくと
単純に強い
攻撃をくらってもひるまないという通称スーパーアーマーを装備しているカツアゲ君ですが、攻撃力もびっくりするくらい高く、難易度を高くしている場合は1発、イージーにしていても3発くらい攻撃をくらうと自キャラがやられます。
にもかかわらず、装備アイテムで居る場所を確認していない場合はいつ出くわすかわかりません。
ボーと道の真ん中を走っていると出くわしたりします。(一応頭の上に所持金が出ているので画面を見ていれば居るのはわかる)
金銭感覚がおかしくなる
初めのうちは100万200万等、そこまで大した金額を持ち歩いていないのですが、段々増えていくというのと、こちらが負けた際に取られる金額がプラスされていくという仕様のために、後半は億単位で持ち歩きだすので他の方法でお金を稼ぐのがバカらしくなります。
レベル上げがカツアゲ君を倒す前提になっている
バカらしくなるだけならまだ良かったのですが、このバカらしくなるくらいお金を稼いでやっと肉体を最大まで強化できるようになっています。
わかりやすくすると「カツアゲ君をカツアゲする」という事が、他の方法の千倍くらい稼げるので、カツアゲ君が倒せないとかなり強化させるのが面倒になってしまっています。
倒せば倒すほどしぶとくなる
初めのうちは体力が1本半くらいでそこまで強くないなと思うのですが、最終的には6本分くらいの体力になり、びっくりするくらい倒すのが大変になります。
負けると全額持っていかれる
対策なしに挑むとアホみたいに強いカツアゲ君ですが、当然のように戦闘が始まったら逃げられず、負けた場合は所持金を全額カツアゲされます。
今作は所持金がインフレしていて、ちょっと減った程度だと何ともないので全額持っていかれるのは確かに面白いと思いますが、それにしてもカツアゲ君自身が強すぎます。
エンカウントファインダーが店に売っていない
エンカウントファインダーという、カツアゲ君を含む「敵の位置がわかる」という、かなり重要な装備がサブストーリーの報酬になっています。
しかも、桐生さん側は中身がわからない箱の2択で「黒い大きな箱を選ぶ」と貰えるという、まさかの取れない可能性のある入手方法をしています。
欲しい場合は気を付けましょう。
霧生さん側の資金稼ぎ用のミニゲームが面白くない
「シノギ」という金稼ぎをするミニゲーム要素があるのですが、真島の兄さん側のキャバクラ経営は面白いのに対して、桐生さんの方の神室町マネーアイランドは「金を使って強化し、優秀な人を設置してただ待つだけ」というゲーム性のなさをしています。(しかも結構時間が掛かる)
「つまらないならやらなきゃいいじゃん」と思うかもしれない「シノギ」ですが、名前の通り金稼ぎ用のミニゲームであることと、クリア特典が結構しっかりしているので、ちょっともったいないなと思いました。
ちなみにカツアゲ君をカツアゲした方が簡単に稼げます。
ガチャ要素がある
ドリームマシンというガチャ要素があります。
それだけならまだ良いのですが、1回引くと何分か経たないと次が引けないという仕様で、この「金がすべてのバブル時代」に、まさかの金で解決させてくれません。
どちらとも言えないところ
主役がどちらかというと真島吾朗
W主人公としていますが、どちらかというと真島吾朗が主役です。
個人的にはかなりありですが、桐生さん目当てで始めた場合ちょっと物足りないかもしれません。
操作する部分は桐生さんの方が多かった気がします。
女性キャラが…
良いところに女性キャラの出来が良いと書いたのですが、実はほとんどモデルになっている人が居て、モデルの方はいわゆるセクシー女優です。
かわいい女性が出てくるサブストーリーは、クリア後にそのキャラのモデルになっている人のイメージビデオをクリア報酬でプレゼントしてくるので、一気に現実に戻されます。
ある意味セガっぽいです。
絶倫君
絶倫君という結構とんでもない変質者が居ます。自分はそこまで気にならなかったというか、むしろありだったのですが、こういうのが苦手な人もいるのかなと思いました。
エンディングでネタバレをされる
エンディングで「この人はこの後(1のストーリーで)こんなことするよー」と表示されるので、1をやっていない場合はネタバレをされます。今更文字でネタバレされても関係ない感はありますが…
まとめ
最後にプレイした感想を書くと
ストーリーは結構ぶっ飛んでいてリアリティはない(そもそも求めている人居る?)気はしますが、単純に熱い展開が多く、海外ドラマみたいな構成で、いつもの1.8倍くらいの長さがあっても全然気にならずに最後まで楽しめたので「ダメなところカツアゲ君しかなくね?」と思いました。
簡潔にまとめるとかなり良ゲーでした。
4とか5の龍が如くをやって「なんか変わっちまったなー」と思って、0をやっていない人には是非やってみて欲しいなと思いました。
名作です。
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