今回は、元々DSで出ていた「すばらしきこのせかい」という作品の、switch版である「すばらしきこのせかい -Final Remix-」をプレイしたので感想を書いていきます。
ストーリー
記憶喪失の桜庭音操(ネク)が、ふと目を覚ますとその場所はシブヤとは違うシブヤ、別次元に存在しているシブヤUG(アンダーグラウンド)で、さらにその場所で行われているデスゲームに巻き込まれてしまっていた。
開催期間は7日間、果たしてネクはこのデスゲームを生き残ることが出来るのか?
という感じの始まり方で、
わりとサクサク進んでしまうので、結構ボリュームが少ないのかなと思ったのですが、そんな事はありませんでした。
これが野村節ってやつかーと思わされる内容で、全体的にFF7味を感じました。
主人公、ネクという存在
このゲームを語る上で避けられないことだと思うのですが、ネクのクセがとにかく強いです。
このネクという存在がFF7味を感じる一番の要因になっていると思うのですが、ツンツン頭で見た目もクラウドだし、中身もクラウドっぽいです。
エヴァのシンジくんとガンダムのアムロの間みたいな性格をしています。
すごい好き嫌いの分かれそうなキャラだなと思いました。
(個人的には相当好き)
斬新な操作性
元のゲームがDSなだけあって、携帯モードの時はタッチ操作、
テレビモードの場合はリモコンのポインタが画面に出ていて、ペンタブのような感じでボタンを押してる間だけ線を引く、みたいな操作になっています。
自分はテレビモードで遊んでいたのですが、斬新なゲームだなと思いました。
他の人の感想を見ていたときに、この操作のことで「携帯モード1択!」とよく見たのですが、個人的にはどちらの操作も一長一短な部分があり、
「Joy-Con操作も意外と面白いよ!」と、意見を残しておきたいと思いました。
ぶっちゃけどちらの操作も難しく、つまりどういうことかと言うと、別にそこまでしっかりとした操作を求められる部分はないという理屈が成り立ち
実際にその通りで、ちょっと不自由な操作の方が丁度良い、と思えるくらいの難易度をしているなと思いました。
ガチャプレイでも上手いこと戦えるように装備を組めれば、ちゃんと楽しめるようになっているゲームでした。
不満点
ここまでほとんどベタ褒めなのですが、いくつか不満点があって、
もうちょっと上手いことボタン割り当て出来たんじゃないかなと思いました。
リモコン操作で遊んでいた訳ですが、メニューが画面端にありアイコンが小さいため中々開けず、
そもそもボタンを押す時に力が入るために結構ポインタが震えるので狙いたい所が狙えず、で
いくつか使っていないボタンがあるので、メニューくらいはボタンを押したら開けるようにして欲しかったなと思いました。
操作以外の部分だと、バッチという装備があってブランドがそれぞれ違い、それによって性能が変わってくるのですが、
それのソートが特に無いのが不便に思いました。
換金アイテムもバッチ欄に並び、デザインもおしゃれ過ぎていくらなのか分かりにくいです。
他には、ラストに出てくるFinal Remixでの追加ストーリーが、ハッピーエンドをぶち壊して急展開で次回作に続く!な終わり方になっているので
次回作を匂わせたり、今作のキャラを次回作に登場させようとするにしても、
もうちょっと良いやり方をして欲しかったなと思いました。
次回作の新の方をやってみたら「コレで良い」になるかもしれませんが。
どちらとも言えない
全体的にボイスが(演技的な意味で)若くて浮いています。
自分は、これはこれでありかなと思いました。
まとめ
個人的に相当良かったストーリー部分は、ネタバレになってしまうので「良かったー」としか書けなくて、思っている事の10%も表現出来ていない気がするのですが、
FF7を分かりやすくした、みたいな内容でかなり面白かったと思いました。(FF7もこんな話だった気がする、という古の記憶によるものなので間違ってたらすみません)
「格好良いクラウドが好き」なんじゃなくて「格好良くないクラウドが好き」
な人に刺さる作品なんじゃないかなと思いました。
余談
余談ですが、半年前くらいにアニメ化をしていた事をクリア後に知って、とりあえず無料だった最初の1話だけ見たのですが、
わりと重要な、ネクのトゲトゲな性格がマイルドになっていたり、ちょいちょい内容が違ったり、ゲームだと引っ張っていた部分を引っ張らずにそのまま流したりと、結構な駆け足だったので、
この感じなら本編よりも「マブスラをしているアナザーデイと、唐突に最後に謎を残す感じにFinal Remixでの追加ストーリー部分をアニメ化」の方が良かったんじゃないかなと思いました。
アナザーデイ、全く関係ないように見えて本編に少し関係ありますし。
本編はそもそも13話くらいという尺が決まってしまっていて、あのスピーディな展開な時点で、なんとなく展開が読めてしまうので、1クールのテレビアニメには向いていない作品な気がしました。
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